Intel DX4の省電力機能とその効果
Intel DX4には省電力機能があるらしく、HALT命令実行中はCPUの消費電力を抑えることができるらしい。そこで、この省電力機能の効果を調べてみる。
今回検証に使うパソコン(機種)はNEC PC-9821Xp。
○省電力機能を活用する
PC-9821Xpでは標準だとCPUの省電力機能は使われていない。つまり、負荷が掛かっているか否かにかかわらずCPUは常にフルパフォーマンスの状態にある。そこで、何らかの方法でアイドル時にHLT命令を実行させる必要がある。
今回はPC-98のMS-DOSで動作するCPUHALTを使用する。使用方法はいたって簡単で、アーカイブファイルを適当な場所に展開したらCONFIG.SYSに以下のように記述するだけ。
DEVICE=CPUHALT.COM
○HALT命令による省電力の効果
MS-DOS アイドル時 : 35W
MS-DOS 負荷時 : 43W
Windows 3.1 アイドル時 : 37W
Windows 3.1 負荷時はMS-DOS負荷時と同じ43W。
測定結果より、Intel DX4省電力機能の効果は8Wマイナス。数字だけだとそれほど公開は大きくない気がするが、最大消費電力の43Wを基準とすれば18%の電力を削減したことになる。
ちなみにこれらの結果は拡張スロットに86音源ボード(PC-9801-86)が差してある状態であり、これを抜いたところ消費電力がさらに7W下がった。拡張ボード単体でこれほど電力を食うものかと驚いたが、このことを考えると86音源ボードにわざわざ外部電源入力が用意されていることも納得がいく。