PC-9821シリーズ(Win3.1)の再インストール方法
PC-9821シリーズ(Windows 3.1プリインストールモデル)の再インストール方法について
○ 再インストールに必要なもの
- 本体付属のシステムインストールディスク(FD)
- バックアップデータまたはバックアップディスク(FD、CD-ROMなど)
一部のモデルではバックアップディスクが付属しません。その場合は各自でバックアップツールを使ってHDD内のバックアップデータを別の場所にコピーしておく必要があります。バックアップツールはWindows 3.1上から実行できます。HDDのデータが消えていてバックアップデータも保管していない場合は、NECからリカバリメディアを購入することになります。(※現在は入手できません。)
○ 環境設定ファイル(CONFIG.SYS, AUTOEXEC.BAT, WIN.INIなど)を復元する方法
今まで使えていたMS-DOSやWindowsがソフトウェアのインストールや設定変更をきっかけに起動しなくなった場合は、再インストールの前に次の方法を試してみて下さい。
1. システムインストールディスクをFDDに挿入した状態でコンピューターを起動。
2. メニュー画面が表示されたら「メニューの終了」を選択する。
3. コマンド「COPYENV.BAT」を実行。
このバッチファイルを実行するとMS-DOSのCONFIG.SYS, AUTOEXEC.BAT, MENUの他、Windowsの各種設定ファイルが工場出荷時の状態になります。Windowsに追加のドライバやソフトウェアをインストールしていた場合は、それを再インストールする必要があります。
○ リストアツールを使った再インストール方法
HDDのユーザーデータは消去されるので、必要に応じてあらかじめデータを外部メディアなどにバックアップして下さい。
1. システムインストールディスクをFDDに挿入した状態でコンピューターを起動。
2. メニュー画面が表示されるので、F1キーを押して「固定ディスクの初期化(メニュー方式)」を選択する。
3. リストア元が内蔵HDDの場合は、WindowsとMS-DOSがインストールされていたHDDのドライブを一度領域解放し、その後領域確保とシステム転送を行う。
リストア元が内蔵HDD以外の場合は、先に説明した方法の他にHDD全体を初期化する方法もある。
4. システムインストールディスクをFDDに挿入したままコンピューターをリセットする。再びメニュー画面が表示されるので、F2キーを押して「システムのリストア」を選択する。
5. リストア元のパス名、リストア先のドライブ名を入力する。
○ 参考文献
- NECパーソナルコンピュータ PC-9800シリーズ セットアップガイド、日本電気株式会社、1994年