Windows 8にてフロッピーディスクをPC98形式でフォーマット

Image: フロッピーディスクドライブ(A:)のプロパティ

Windows 8 (x64)にてフロッピーディスクをPC98(1.2MB)MS-DOS形式でフォーマットする方法。

最近になって、Windows XPで追加のドライバーやソフトウェアなしにフロッピーディスクをPC98形式でフォーマットできることを知って少し衝撃を受けていたのですが、調べていくとWindows 7でフロッピーディスクをPC98形式でフォーマットできたという話が。Win7でできるならWin8でもできるのでは、と思って試してみると、本当にできてしまいました。

○必要なもの

今回は富士通のFDDユニット(USB)(FMV-NFD52S)[P/N:CP078730-01]を用意しました。もともとはFDDを内蔵できないPCでUSB-FDブートするために入手したものですが、3モードに対応していたということでラッキー。その中身はY-E DATAのYD-8U10-FDという部品で、IBMやHPなど様々なメーカーのUSB-FDDで使われているようです。Windows上では「Y-E DATA USB-FDU USB Device」として認識されます。追加のデバイスドライバーやソフトウェアは使用していません。

○フォーマット方法

1. コマンドプロンプトを起動します。

ただし64ビット版Windowsの場合は32ビット版(WOW64)のコマンドプロンプトを起動します。具体的には、ファイル名を指定して実行や検索チャームから「%SystemRoot%\SysWOW64\cmd.exe」を実行します。

2. フォーマットしたい形式に応じて次のようにコマンドを実行します。

書式 : format [ドライブ:] /f:[サイズ]

フォーマット形式 サイズ(いずれか一つを指定)
2HD(1.2MB,NEC PC-98) 1232, 1232k, 1232kb, 1.23, 1.23m, 1.23mb
2HD(1.2MB,東芝 J-3100) 1200, 1200k, 1200kb, 1.2, 1.2m, 1.2mb

例えば、AドライブをPC98形式でフォーマットする場合は「format a: /f:1232 /u」というように実行します。J-3100形式でのフォーマットもできるようですが、実機がないのでちゃんと確認したわけではありません。

フォーマット中に「メディアが無効か、トラック0に問題があります。このディスクは使用できません。フォーマットに失敗しました。」というメッセージが出た場合は、一度ディスクを取り出して再度セットしてから同じようにフォーマットを実行します。それでもダメならハードウェアの相性が悪いということです。

実行例

Microsoft Windows [Version 6.2.9200]
(c) 2012 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Windows\SysWOW64>format a: /f:1.23m
新しいディスクをドライブ A: に挿入してください
準備ができたら Enter キーを押してください...
ファイル システムの種類は FAT です。
フォーマットしています  1.23M バイト
ダイレクト アクセスのためにボリュームを開けません。
ファイル アロケーション テーブル (FAT) を初期化しています...
ボリューム ラベルを入力してください。
(半角で 11 文字、全角で 5 文字以内)
必要なければ、Enter キーを押してください: PC98FORMAT
フォーマットは完了しました。
       1.2 MB           : 全ディスク領域
       1.2 MB           : 使用可能領域

        1,024 バイト : アロケーション ユニット サイズ
        1,221 個     : 利用可能アロケーション ユニット

           12 ビット : FAT エントリ

ボリューム シリアル番号は 58D9-BA33 です

別のディスクをフォーマットしますか (Y/N)? n

C:\Windows\SysWOW64>chkdsk a:
ファイル システムの種類は FAT です。
ボリューム PC98FORMAT は 2013/04/17 0:15 に作成されました
ボリューム シリアル番号は 58D9-BA33 です
ファイルとフォルダーを検査しています...
ファイルとフォルダーの検査を完了しました。

Windows でファイル システムのスキャンが終了しました。
問題は見つかりませんでした。
これ以上の操作は必要ありません。

    1,250,304 バイト : 全ディスク領域
    1,250,304 バイト : 使用可能ディスク領域

        1,024 バイト : アロケーション ユニット サイズ
        1,221 個     : 全アロケーション ユニット
        1,221 個     : 利用可能アロケーション ユニット


C:\Windows\SysWOW64>format a: /f:1.2m
新しいディスクをドライブ A: に挿入してください
準備ができたら Enter キーを押してください...
ファイル システムの種類は FAT です。
フォーマットしています  1.2M バイト
ファイル アロケーション テーブル (FAT) を初期化しています...
ボリューム ラベルを入力してください。
(半角で 11 文字、全角で 5 文字以内)
必要なければ、Enter キーを押してください: J3100FORMAT
フォーマットは完了しました。
       1.2 MB           : 全ディスク領域
       1.2 MB           : 使用可能領域

          512 バイト : アロケーション ユニット サイズ
        2,371 個     : 利用可能アロケーション ユニット

           12 ビット : FAT エントリ

ボリューム シリアル番号は 0A8A-3691 です

別のディスクをフォーマットしますか (Y/N)? n

C:\Windows\system32>chkdsk a:
ファイル システムの種類は FAT です。
ボリューム J3100FORMAT は 2013/04/17 0:22 に作成されました
ボリューム シリアル番号は ACBF-CCEA です
ファイルとフォルダーを検査しています...
ファイルとフォルダーの検査を完了しました。

Windows でファイル システムのスキャンが終了しました。
問題は見つかりませんでした。
これ以上の操作は必要ありません。

    1,213,952 バイト : 全ディスク領域
    1,213,952 バイト : 使用可能ディスク領域

          512 バイト : アロケーション ユニット サイズ
        2,371 個     : 全アロケーション ユニット
        2,371 個     : 利用可能アロケーション ユニット

そもそもWindows 8でPC98やJ-3100のFDが読めただけでも十分驚くべき事で、これを記事にしようと思っていました。しかしそれどころか、まさかのフォーマットもできたということでこちらをメインにしました。

PC98 MS-DOSフォーマットのFDをイメージ化
Image: DiskExplorer - ディスクイメージ作成

J-3100 MS-DOSフォーマットのFDをイメージ化
Image: EMT4WIN - Building an image file from a diskette

[EOF]


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