========================================================================== Mag + Pi Format Graphic Loader “FILL!” 〜 画面一杯にCGを‥‥ 〜 Copyright(C) 1996 by KEI SAKAKI. ========================================================================== ■ はじめに  本グラフィックローダーはMAG形式またPi形式のファイルを読み 込んで表示するものです。  ローダーとしての性能を求めるのではなく、30行BIOSおよび90桁BIOS を使用したグラフィック表示に関してのサンプルとすべく開発しました。 このため、このローダーにはソースコードが付属しています。 ■ 特徴 ☆ 30行BIOS+90桁BIOSまたは30行BIOS単体での画面拡張に完全対応し  ており、グラフィックサイズが程々の大きさであれば、ダブりがなく  表示されます。 ☆ 16色および256色に完全に対応しています。 ☆ 全てC言語で書かれており、一切のインラインアセンブラ機能は用  いていません。 ■ 動作環境 機 種 : PC-9821初代互換グラフィック機能搭載機種 DOS : MS-DOS Ver3.30以降 環 境 : 30行BIOSまたは90桁BIOSに対応(※)  画面拡張ツールの30行BIOSと90桁BIOSに完全に対応していますので、 従来以上に広い範囲のCGをスクロールなしで見ることが出来ます。 ※ AutoMATEやTT.comなどは不可。 ■ 使用言語  Borland International.社の Borland C++ Version 4.02 を使用して コンパイルを行っており、同コンパイラ付属のランタイムライブラリを 含んでいます。  ランタイムライブラリは NIFTY-Serve / SBORLAND に登録されている 差分で更新済みのものを使用しました。 ■ 使用方法  コマンドラインから、 A:\>FILL [filename] [option] ^^^^  と、ファイル名とオプションスイッチを指定します。 ■ ファイル名  “FILL!”はファイル名を複数受け取ることが出来、またDOS 標準のワイルドカードを含むファイル名を使用出来ます。  ただし、拡張子はMAG形式のファイルは「.MAG」、Pi形式のファ イルは「.PI」でなければなりません。これ以外の拡張子は受け入れま せん。 ■ オプションスイッチ  スイッチの区切りは「/(スラッシュ)」及び「-(マイナス)」が有 効となります。 ☆ 【-?】 ‥‥ ヘルプ  必要なオプションスイッチの設定方法が表示されます。とりあえ ずこれだけは覚えておけば困らないだろうと思います。 ☆ 【-nc】 ‥‥ 画面をクリアしないで表示  画像を表示する際に画面をクリアせずに表示します。 ☆ 【-s】 ‥‥ スクロールを行って表示する  スクロールをしなければ画像全体を見渡せない場合に、自動的に 画面スクロールを行います。 ☆ 【-i】 ‥‥ ファイル情報を表示する  ファイルの各種情報を表示します。デバッグ以外にはあまり用途 はないと思います。バグ報告の際にはこのオプションでの出力結果 を添付して下さると幸いです。 ☆ 【-k】 ‥‥ キー入力待ちを行う  画像の展開終了後、キー入力待ちになります。このキー入力待ち 状態では以下の操作が出来ます。 HELP → テキスト表示のON/OFFトグル HOME CLR → パレットを 100% する ROLL UP → パレットを +5% する ROLL DOWN → パレットを -5% する カーソルキー → カーソルキーの方向へスクロール SPACE or RET → 次の画像を表示する ESC → 表示中断  なお、シフトキーを押しながら「カーソルキー(↑↓のみ)」ま たは「ROLL UP・ROLL DOWNキー」を押すと、それぞれ1ドット/1 %単位で変更することが出来ます。 ☆ 【-q】 ‥‥ 終了時に16色へ戻る  “FILL!”終了時に、画面クリアを行って16色モードへ戻 ります。ファイル名を指定しない場合でも有効ですので、バッチフ ァイルなど使用する際にも便利でしょう。 ☆ 【-x】 ‥‥ 論理幅は常にファイルに従う  通常、画面幅(横幅)よりも小さな場合、論理的な画面幅を物理 的な画面幅とします。しかし、この設定では縦に長い画像を展開で きない(理由は後述)場合があります。この様な場合につけるオプ ションスイッチです。  ただし、このオプションスイッチをつけると画面にオーバーラッ プ表示が起こる場合があります。 ☆ 【-t】 ‥‥ 画像表示中もテキスト画面表示  デフォルトでは画像表示中はテキスト画面の表示を停止しますが、 【-i】をつける場合など、テキスト表示を行いたい場合につけます。 ☆ 【-b[n]】 ‥‥ 背景色の色番号  最初に画面クリアする際に使用する色番号を指定します。デフォ ルトは0で、範囲は0〜255までです。 ☆ 【-w[n]】 ‥‥ 画像表示後指定秒数待ち  画像表示後、指定秒数待ちます。ただし、若干の誤差が生じます ので、必要に応じて若干長めに指定して下さい。デフォルトは0で、 範囲は0〜255です。  【-s】オプションを指定した場合の画面自動スクロール表示の際 の四隅静止時間は、このオプションスイッチでの指定時間となりま す。  時間待ち中にエスケープキーを押すと終了します。それ以外のキ ーを押した場合には時間待ちを終了して次の処理へ移ります。 ☆ 【-v[n]】 ‥‥ 画像の明るさ  “FILL!”実行中の画像の明るさをパーセント単位で指定し ます。デフォルトは100で、範囲は0〜255です。 ☆ 【-lv[n]】 ‥‥ 終了後の画像の明るさ  “FILL!”が終了する際の画像の明るさをパーセント単位で 指定します。デフォルトは50で、範囲は0〜255です。 ■ 最大表示サイズ  GVRAMへ直接展開する関係上、横ドット数×縦ドット数が 524,2 88 ドットを越えるサイズの画像は表示できません。  画像の横ドット数が画面の実際の横ドット数よりも少ない場合、横ド ット数は実際の横ドット数となります。このため、縦に長いグラフィッ クが表示できないことがあります。この様な場合には【-x】オプション をつけて下さい。  なお、縦ドット数は必ず実際の縦ドット数と同じか等しくなります。 実際のドット数よりも小さい場合は、実際のドット数に補正されます。 ■ 仕様上の制限 ★ Pi形式ファイルのアスペクト比には対応していませんので、場合  によっては画像のバランスが悪くなることがあります。 ★ 横方向に幅のある画像を表示すると、画面下部にゴミ表示が出るこ  とがあります。 ■ 使用条件  本プログラム及び各種ドキュメント、データ等(以下、プログラム等 と略します)の使用権は、以下の制限・制約を受けます。この範囲内に 基づいてのみプログラム等の使用権を認めます。ただし、使用条件違反 により使用権が失効した人物、団体等が再び使用権を得ることはできま せん。 A) プログラム等の使用権を認められ、使用している期間、 本使用条 件の含まれるドキュメントを破棄(削除)することを禁止します。 使用制限を含むドキュメントを破棄(削除)する場合はプログラム 等のアーカイブファイルを含む全てのファイルも破棄(削除)しな ければなりません。 B) 「転載」、「配布」は便宜上の言語定義とし、実際にはプログラム 等の構成情報の複製に関しての限定的な使用権を認めているものと します。 C) プログラム等は使用権に基づいてのみ使用/転載/配布を許可する ものであり、いかなる場合においてもプログラム等の無体財産権が 移転されるものではありません。 D) プログラム等の著作権等は私、「坂城 恵」が保有しています。 E) プログラム等の運用により、いかなる損害が発生したとしても、プ ログラム等の作者である私は責任を負いません。 F) プログラム等は完成した製品として公開されている訳ではなく、バ グ/相性/欠陥等の予想されない(明示されない)不具合/使用変 更等を含む可能性があり、また動作保証をするものではありません。 G) プログラム等のバグ/相性等の一切の修正の責務は持ちません。 H) プログラム等の使用者は、プログラム等のいかなる欠陥があったと しても、使用者は各種法令等に基づくいかなる権利も放棄しなけれ ばなりません。 I) 特別に許可を与えられた場合を除き、プログラム等の著作表記の変 更を禁止します。その他の変更については別項「■ 改良/改造/ 変更等について」の通りとします。 J) 特別に許可を与えられた場合を除き、プログラム等の配布は無料で 行うこと。メディア代を請求する場合は、請求金額は実費のみとし、 最高でも500円までとします。 K) 使用制限に違反した場合、その時点でプログラム等の使用権は失効 し、プログラム等の使用/参照等、全ての行為を禁止します。同時 に関連する全てのプログラム等の全てのファイル(アーカイブ形式 ファイルを含む)を破棄(削除)することを要求します。 L) 配布時は圧縮ファイル(アーカイブファイル)の内容を改編してい ないものを配布すること。 M) 転載時にはなるべく連絡して下さい。 N) 営利目的の使用/転載/配布等は特別に許可を与えられた場合を除 き一切禁止します。 O) 著作権を無視したり、アップされたプログラム等に著作権を主張す るネットへの転載は禁止します。なお、その様なネットからのダウ ンロードも認めません。そのルートでの入手は全て不当な入手とし、 使用権は一切認めません。 P) 店頭での組み込み等は禁止します。また、無断での雑誌等の付属デ ィスクに入れたり、紹介したり等は禁止します。 Q) 連絡/報告等をいただいた場合の返事は多少遅れることがあります。 あらかじめご了承ください。 R) メールの内容が「要望」の場合は、要望の内容の実装により返事と しまして、メールでの返事をしない場合がありますのでご了承くだ さい。 S) 公開プログラムのソースは添付または別に公開されている場合を除 き、一切ソースを公開する気は無いことを宣言しておきます。 T) 以前に私、「坂城 恵」が作成した他のプログラム等の使用権が使 用条件違反により失効したことがある人物、団体等は理由の如何を 問わず、使用権を認めません。 U) 著作権法上で認められる権利のうち、本使用条件で条件を決めてい るものに関しては全て本使用条件を優先するものとします。 V) 以上全ての条項に関して、一切の異議を申し立てないこととします。  上記の制限を承諾できない場合、使用/転載等、本プログラム等がな ければできないことを禁止し、さらに本プログラム等のアーカイブファ イルを含む全てのファイルを全て破棄(削除)をすることを要求します。 ■ 改良/改造/変更等について  ソースコードは基本的に参考にしていただくために付属しているもの です。したがって変更をすることは禁止しませんが、変更したもの「自 体」の配布は許可しません。必ず、変更元の“FILL!”からの差分 として公開して下さい。なお、この差分には必ずソースコードの差分も 添付して下さい。(私が改造を把握できないのはちょっとまずいかと思 いますので‥‥。)  差分形式はLintaro氏のLDFをさかきとしては希望します(^^; ■ ファイル形式について  MAG形式(MAKI chan Graphic Loader形式)は Woody RINN 氏の、 Pi形式は やなぎさわ 氏の考案フォーマットです。 ■ 謝辞  MAG形式ファイルの展開は、S-bugさんにいただいた、サンプルソ ースプログラム(アセンブラ)とWoody RINNさんの仕様書「まぐろーだ ー仕様書・非売品」を参考にしました。  Pi形式のファイル展開はやなぎさわさんの解説書「Pi 16色 グラフィック・ローダ/セーバ 解説版 (2nd Edition)」を参考に しました。  ちゅ〜たさんにはソースコードをMicrosoft系のCコンパイラで通る ように添削していただきました。  また、BBSピクシーのみなさんにはいろいろな情報を提供していた だきました。  みなさん、本当にありがとうございました m(__)m ■ 著者連絡先(2000/01/08現在) @NIFTY : FGALSIG / MES 13 (30行・90桁BIOS研究所) eメール : CXE01567@nifty.ne.jp Webページ : http://member.nifty.ne.jp/vioret/ 以上、いずれか都合の良い方をご利用ください。Webページの方には 30行BIOS・90桁BIOS用の掲示板があります。