PC98標準の表示機構 (ディスプレイ出力)[No.1]

ハードウェアサイドの話 → PC-98標準の表示機構 (ハードウェア関連)
画面モードや設定について → PC-98標準の表示機構 (設定関連)
発展の経緯について → PC-98標準の表示機構についてメモ
ディスプレイ端子の技術的情報について → PC98標準の表示機構 (ディスプレイ出力)[No.2]
ディスプレイ出力について →↓↓↓

○概要

PC98 Display connectort types
アナログRGB端子は形状とピン配列を変えるだけでVGA端子のディスプレイと接続できるようになる。
ただしPC-98で一般的に使われる画面モードは解像度が640x400、水平同期クロックが24kHzであり、ディスプレイがこの画面モードに対応している必要がある。

○端子変換アダプター

PC-9801U2からPC-9821XnまでのPC98に使われていたアナログRGB端子(DA-15)をVGA端子(DE-15)に変換するアダプター。昔のMacintoshでも同じDA15端子が使われていたがピン割り当てが異なる。Macintosh用の変換アダプターがPC98用として出回っていることがあるので、中古品を入手・利用する場合は注意。
ピン配置の入れ替えのみで信号自体はそのままであるため、ディスプレイ側が24kHzの水平同期周波数に対応している必要がある。現行製品でもiiyama製など一部のディスプレイが対応している模様。PC-9821シリーズでは水平同期周波数の設定を31kHzに切り替える(リセット時に[GRPH]+[2]キー)ことでほとんどのディスプレイで表示できるようになる。DOSのテキスト画面では信号との同期が取りづらいので、DOSSHELLコマンド等で画面全体にグラフィックを表示させてからディスプレイ側で自動調整を行うと、画面をきれいに映すことができる。

SANWA SUPPLY AD-D15NE モニタ変換アダプタ (DSub15オス-HDSub15メス) (メーカー製品情報)

アクロス NEC 98NOTE ディスプレイ変換アダプタ ミニDin10Pオス-ミニD-Sub15Pメス (メーカー製品情報)

○アナログ24kHz対応ディスプレイ

iiyama 2系統入力対応 17インチスクエア液晶ディスプレイ PLE1706S-B3 (メーカー製品情報)

PC98の24kHz水平同期信号に対応している最小サイズの現行製品。
アスペクト比を維持したまま拡大表示できないため、画面が少し縦に引き延ばされる。テキスト画面だとむしろ見やすいのだが、グラフィックは違和感がある。前期98MATEの1280x1024ドットの画面モードは信号タイミングが合わず、正しく表示できない。(旧製品PLE1706S-B2の情報)

I-O DATA 低消費電力パネル採用 17型スクエア液晶ディスプレイ LCD-AD171EW (メーカー製品情報)

機能的にはiiyamaのディスプレイとそれほど変わらない。iiyamaのディスプレイは自動調整ボタン長押しで入力信号切り替えを行うのに対し、アイオーデータのディスプレイは入力信号切り替えボタン長押しで自動調整を行う。(旧製品LCD-AD179GWの情報)

iiyama WLEDバックライト搭載 20型ワイド液晶ディスプレイ ProLite E2080HSD-B2 (メーカー製品情報)

アスペクト比を維持したまま拡大表示できるディスプレイ。等倍表示や整数倍表示ができたらさらにいいのだが。(旧製品ProLite E2080HSDの情報)

最近、三菱RDT234WXを購入しましたが、こちらは非公式ながらも24kHzに対応していることが確認できました。詳しくはこちらを参照して下さい。(2013年4月追記)

三菱RDT234WXでPC98(H24kHz)の画面が映る!! - Diary on wind

iiyama PLE1706S

IO DATA LCD-AD179GEW

三菱 RDT202WM

三菱 RDT234WX

○更新履歴

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